ブログ
「ハラスメント?うちの組織は特殊だからしょうがない」〜アンケートから
「アンケートから」受講者の意見
ハラスメント防止研修の実施後、必ずアンケートを取っています。その中に①「講師の話はわかるけれど、うちの組織は特殊だから、ハラスメントや厳しい指導があっても仕方ない」、「外部の講師に内部のことがわかるはずない」等のコメントがあります。また②「毎年、ハラスメント防止教育をeラーニング等で学んでいる、なぜまたハラスメント防止研修を受ける必要があるのか」というコメントもあります。
「この会社は、特別、他とは違うんだ!」
いつも思うのは「特別」って何か?ということです。
究極のピラミッド型の組織や大企業から小さな町の工場等の研修を担当していますが「この会社は特別だから、他とは違う」という意見がちらほら聞かれます。「特別な会社」もちろんそれぞれの会社に特徴があるのはわかりますが、、、、。
小さな小さな会社である弊社も、ある意味特別な会社です。
なにしろ教育やカウンセリング、ハラスメント防止を主たる活動にしているので、それ相応の年齢の人が集まってきています。「50代は若手」「最若手は40代後半」「平均年齢は50代後半から60代」であり、ある意味徹底したOJTをしています。これも特殊といえば、特殊です。
高齢者施設も、大病院も「特別な職場」です。夜中も働く気の抜けない特別な環境を持っています。大学や研究施設も特別です。3交代の工場でハラスメント防止研修をしていますが、現場は外国人労働者もいっぱいで、日本語が通じないことも。工場側のリクエストで夜中の12時から午前2時までの研修をすることもあります。この時間でないとスタッフが集まらないからです。これもかなり特別です。
世の中、自分自身の職場を中心に考えれば「ここは特別、他の人にはわからない」ということになるかもしれません。
「特別だと思うことのデメリット」
他とは違う特別な組織だと思い込むことのデメリットは、けっこう大きいです。世の中、ものすごい勢いで流れている中、社会への変化への対応が、遅れてしまう恐れがあります。それは会社の進化、発展のチャンスを失ってしまうとも考えられます。
ハラスメントは特別でも特別でなくとも、人が集まるところに生まれてきます。どんなに家族的な環境を築いている部署であっても、ハラスメントの小さな「芽」は、成長を遂げていきます。
「ハラスメントとはいろいろな場面でのおとなの嫌がらせ・いじめです。決して許してはいけない危険行為です」
「eラーニングで学んでいるのに」
ハラスメント防止研修は誰でもあまり参加したくないものです。どちらかというと暗いイメージがします。
「ハラスメント防止研修、eラーニングでやってるよ」「こんなに忙しいのに、2時間も研修で穴をあけるの?」「え、やだなあ、どうせまた法律や事例研究ばっかりでしょ」なんて声が聞こえてきそうです。
多くの企業はコロナ以降、ハラスメント防止研修を対面ではなくオンラインやオンデマンドの研修に変えてきました。確かにeラーニングは「ハラスメントとは何か」「ハラスメント防止の基礎」を知識を積み上げて学ぶことができます。知識をつけることは大切です。
ところが、知識だけでは実際の現場で起こるハラスメントに、一人一人が向き合う「対応力」がつくかというと、そうでもありません。「知識」と「現場のハラスメント対策」に乖離が起こることがあります。
実は私たちは「隣の席で起こっているハラスメント」にどう「私」が対応するか、ということがよくわかりません。「知識」をもちいて「ハラスメント防止を実践する」これが大切だと、私は思っています。
「キャリア・ストラテジーのハラスメント防止教育とは」
株式会社キャリア・ストラテジーのハラスメント関連の研修は下記です。
①ハラスメント行為者更生プログラム
ハラスメント案件で通報されたり、降格されたり、すでに処分を受けている方、ハラスメント案件を起こしたけれど、岩のように固く「自分はハラスメントをしていない、あれは相手にも非があった、あくまでも業務指導であった」という主張をされる方、ハラスメントは起こしてしまったけれど、会社としては少しでも行動変容を起こして現場に復帰してもらいたいという会社の強い希望で参加される方等 様々なケースに対応。基本的にカウンセラー1名に参加者1名のプログルラム。
②ハラスメント予防教育
今はまだ通報されてはいないけれど、(厳しい指導をしている、怒鳴る等の)苦情がすでに多く寄せられている方、多分数年以内には必ずハラスメント案件で問題を起こすのではないか、と想像できる方等への「ハラスメント防止研修」から一歩進んだ、個人(少人数)対応の教育プログラム
③ハラスメント防止研修
「隣で起きているハラスメントにあなたはどう対応するか」をメインにしたアクティブラーニングを用いたハラスメント防止研修。「受けて楽しい忘れない」をモットーに年間9,000名ほどに対応しています。少人数のゼミ形式から1クラス1000名までに対応。アクティブラーニングなら、どんなに人数が多くても「双方向参加型」でアクティブなセミナーが実現可能です。昨年度は9,000名が受講。9,000名のアンケートをもとに、常にテキストの微調整、改善が行われています。
④アクティブラーニングを用いたその他の研修
コミュニケーション研修、教員研修、外国人への日本語研修、メンタルヘルス研修、アクティブラーニング研修等。
アクティブラーニングを用いた研修は、目標定着率が座学と比べて、ハッキリと差が出てきます。もし興味をお持ちになったとしたら、幸いです。ぜひお問い合わせください。お問い合わせはこのページ下の「問合せ」からお願い申し上げます。
株式会社キャリア・ストラテジー代表取締役 吉本惠子
多くの陸上自衛隊の駐屯地・航空自衛隊の基地、他多くの企業でハラスメント防止研修、ハラスメント行為者更生プログラムを担当。アクティブラーニングを用いたハラスメント防止教育を展開している。実は外国人に日本語を教えるのも得意で、大学では日本語教師養成課程で教師養成を担当している。猫好き、野菜好き、スパイスを使ったカレー作りが趣味。