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「ハラスメントとは何か」解決へのヒント

  ここは押さえたい!ハラスメントとは何か」解決へのヒント

最近はハラスメントに関するニュースが連日のように報道されています。パワハラ、セクハラの解釈も広がり、時々「ハラスメントって、一体なんだろう?」と頭の中が絡まった糸のように、こんがらがってしまう時があります。基本の「キ」に立ち返って、「ここは押さえたい!ハラスメントとは何か」を探ってみたいと思います。(ハラスメントクイズが下の方にあります!チャレンジしてみてください!)

 

ハラスメントとは何でしょうか? 

ハラスメントとは色々な場面での「いじめ・嫌がらせ」す。考えてみれば、小学校、中学校、高校までは、おおよそ私たちはハラスメントを「いじめ・嫌がらせ」だと考えています。ところが、大学生や社会人になると、今度は「いじめ・嫌がらせ」ではなく「ハラスメント」という言葉を用いるのです。ちょっとややっこしいですよね。

ハラスメントは小学校から引き継いできた「大人のいじめや嫌がらせ」であり、絶対に許してはいけない「危険行為」です。

時には言葉ひとつで、人のいのちまで奪うような脅威となります。

 

ハラスメントは何種類ぐらいあるのでしょうか?

ハラスメントには「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」「パタハラ」「モラハラ」等、実に様々な種類のハラスメントがあり、似通っているものもたくさんあります。

例えば「えっ?エアーハラスメント、それは何?」

A「エアーハラスメントは人によって、温度の感じ方が異なる、ことから起こるハラスメントでしょう?

室内のエアコンの温度設定、ある人は25度に設定したら暑すぎる、でもある人はちょっと寒く感じる、自分の好きな温度に設定して、他の人の働く環境を考えない、そんな人のことをエアハラしてる、って言うんじゃない?」

B「違うよ、エアーハラスメントは、いわゆる『空気読めない』人で、自分本位で話してしまう、行動してしまう、それが相手にプレッシャーを与えてる、っていう意味でしょう」

こんな感じで、「エアハラスメント?どっち?」と私たちは頭の中がメチャクチャになってしまいます。なんと、あるサイトに登録されている「〇〇ハラ」というのハラスメントの種類は160以上あるそうです。

 

 

ハラスメントは「継承されていく」

ハラスメントとは「見て、真似をして、継承されていくもの」です。例えば、上司が部下に厳しく指導をしたとします。部下は厳しい指導に恐れを抱き、失敗をしてはいけないとがむしゃらに働きます。

すると、時には業績が伸びることもあります。その様子を見ていた周囲の人たちは「お、あんなふうに厳しく指導すると業績が伸びるんだ、これはいいことを見た!」と錯覚し、自分も同じように指導をしてみます。じっと観察して、実践を継続。

このように「見て、真似をして、次の代へ継承されていく」ハラスメントの悪循環が生まれます。

 

ハラスメントの起こりにくい職場とは?

それでは「ハラスメントの起こりにくい、風通しの良い職場とは」どんな職場でしょうか?実はみんながイキイキと働いているかどうかを測るポイントは「あいさつと笑顔」と言われています。職場に「あいさつと笑顔があるかどうか」これが、職場のコミュニケーションのバロメーターになります。ある精神科のお医者さんが、「ハラスメントの起こりにくい、風通しの良い職場」はこんなところ、と提示してくれました。

①挨拶と笑顔のある職場

②冗談が言える職場

③個人的なトピックスが話せる職場

 

 

あなたの職場はこの3つのポイントをクリアしていますか?

①と②のない職場はちょっと居心地が悪いかもしれません。ピリッとしたムードが漂っている、そんな感じがします。③は「うちの娘が小学校に入りました」とか「最近、母の体調があまり良くなくて」など、自分の身の回りのことや家族のことなどが、話せるか等です。

 

 

ハラスメント対策が必要な背景

①その組織で働く人の生産性の低下  ハラスメントは当事者だけでなく、それを黙って聞いている同じ職場にいる人たちのモチベーションも下げてしまいます。「ああ、またAさんがいじめられている」いたたまれない気持ちになる人も少なくないはずです。このような職場では、気持ちも下降気味、仕事の生産性はなかなか上がりません。

②人材の流出   世の中、危機的な人材不足です。まだまだ組織に貢献できるだろう優秀な人材が、他社に流れてしまいます。

③組織の社会的評価の低下  SNS全盛の現在、悪いうわさを防ぐのはなかなか難しいです。ハラスメントは組織の社会的評価を著しく低下させます。 

 

さあ、ここでクイズです!

「もし、あなたの職場にハラスメントがあるならば、職場から5年以内にハラスメントはなくなるでしょうか?」

1)なくなる 2)多分なくなる 3)どちらとも言えない 4)多分なくならない 5)なくならない

上記の1)〜5)まで、あなたは何番を選ぶのでしょうか?

 

 

 

 

今年度、株式会社キャリア・ストラテジーは3,000名以上の働く人たちに「ハラスメント防止研修」を西は山口県から北は北海道の道東までの機関で実施してきました。

上記のクイズの平均的な答えは、なんと!

                 

 

実に98%の人が「なくならない」あるいは「多分なくならない」を選んでいます。心の中で「ハラスメントはなくならないよ!どうにもならない」と思っている人たちに「ハラスメント防止研修をする」のは容易なことではありません。

 

ハラスメントは激減する!ただしみんながこうした場合〜解決へのヒント

二つのハラスメント「激減」へのポイントを考えてみました。とても基本的なことなので、「なんだ、そんなことか」と呆れる人がいらっしゃるかもしれませんが、基本的なことができているかどうか、確認するのはとても大切だと思います。

①共通の認識を持つ

ハラスメントとは「大人のいじめ・嫌がらせ」であり、時として「死に至るまでの危険行為」である。

ハラスメントの定義は様々で、時には長文、難しい言葉もたくさんあります。ですから、働く人みんなが共通の認識を持つことは、なかなか難しいです。ただ、共通の認識を持てば、それは職場内で「ハラスメントの抑止力」として効果するはずです。

今まではハラスメントに抱くそれぞれのイメージや定義が異なっていたため、なかなか職場でハラスメントっぽい光景を見ても、多くの人がスルーをしていました。共通の認識を持つことで、「あれはハラスメントだ、職場の他のメンバーでどうにかしなくては」という抑止力が働くのではないか、そう期待しています。

 

②「ハラスメント、どうにかするのだ、なくすのだ!」という覚悟

「隣の部署ではひどいハラスメント事件が起こっているよね。よかった、うちの部署じゃなくて」という声をまれに聞くことがあります。「隣だからよかった、関係なかった」という安堵感と他人事という気持ちが、ちょこっとというか、強く伝わってきます。ハラスメントは「この職場を働きやすくするんだ、絶対に風通しの良い環境にするんだ」という、そこで働くスタッフ全員の強い気持ちがないと、減ってはいきません。これは他人事ではなく、自分自身のことなんだ、という認識と「絶対になくす」という覚悟が必要ではないでしょうか。

 

最後に

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。ハラスメントは決して許してはいけない行為です。ただ、世の中の事件等に影響されて、時々私たちは「ハラスメントって一体何?」と、もう一度思い返し、確認しなければならない時があると思います。

ハラスメントは「色々な場面でのいじめ・嫌がらせ」であり、「決して許してはいけない(死に至るまでの)危険行為」なのです。

 

 

 

株式会社キャリア・ストラテジーの
「受けて楽しい忘れない」ハラスメント防止研修

ミニレクチャーとアクティブラーンングの手法を用いた双方向参加型の「明るいハラスメント防止研修」です。アクティブラーニングのワークは、参加者が思っていることを自由に発言できる、双方向参加型のひと味違うワークです。フィードバックもしっかり行います。

法律や判例ではない「職場の隣の席で起きているハラスメント」に向き合います!

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