セミナー(講座)情報
人の役に立ちたい!〜仕事と資格(1)
「人のために役に立つ」仕事と資格
今日は「人の役に立ちたい・寄り添いたい」と考えている方々に必要な仕事と資格について考えてみたいと思います。
ここ数年、社会の動きが激しく、コロナや物価高に悲鳴をあげる人も多くいます。仕事や今後の生き方について不安や悩みを持つ人たちが増え続けていますが、実は、同じくらい「人の心に寄り添いたい」「困っている人を助けたい」「自分の能力や経験を活かして人の役に立つ仕事をしたい」と希望する人も多くなっています。
「医師・看護師」「弁護士」等は人の役に立つ仕事ですが、努力と時間、それに資格取得までにかなりのお金も必要でハードルは高いです。そこで、今回は実際に私たちがこれからチャレンジを始めても工夫次第で転職が可能となる仕事について考えてみたいと思います。
この時代に合った「人を助ける仕事」と資格
ソーシャルセクターで働く
「ソーシャルセクター」とは聞き慣れない言葉ですね。ソーシャルセクターは90年代からよく聞かれるようになった比較的新しい言葉で、社会的課題の解決をする組織です。NPO、NGOなどに代表される非営利組織だけでなく企業(CSR部門等)も含めるということで、現在は以前よりもその範囲が広がっています。社会の変化、多様化にしなやかに対応して、そこにある課題を解決を目指します。
ソーシャルセクターに勤める人たちのほとんどが「人のためになり、やりがいを見出すことができる仕事」と感じているようです。給料は安いのかな、と思う方も多いかもしれませんが、年収300万から400万、多い方は600万以上の収入を得ることができます。
さて、具体的にはどんな仕事があるのでしょうか?
よくタグづけされているのが、#地方創生 #子どもの健全育成 #地域おこし #コンサルタント #外国人(難民)支援等々です。特に、ソーシャルセクターのおよそ66%が「子どもの健全育成」に関わる組織、つまり時代を担う子どもたちのための活動を行っているという統計があります。
ソーシャルセクターで働きたい理由
<参考資料>ソーシャルセクターで働きたい人に「転職サイトのDODA」が、およそ1000名からアンケートを取りました。
1.約4人に1人の人がソーシャルセクターで働きたいと思っているが、収入面が不安。
2.多様化する希望の働き方。正職員44%、副業28%、ボランティア27.6%。転職の際に給料が減っても働きたいは12%
3 ソーシャルセクターで働きたい理由
①生きがいを感じられるから 54% ②社会の役に立ちたいから44%
③視野を広げたいから 30% ④同じ意識を持った人と交流したい 18%
詳しくはこちらへ→https://doda.jp/event/socialworksstyleforum/report_1.pdf
やっぱり「生きがいを感じる」「社会の役に立ちたい」「視野を広げたい」、さらに「同じ意識を持った人と交流したい」が挙げられていますね。同じような志の人と一緒に活動し、1人ではできないことも多くの人と協働し、遂行していく、確かにやりがいがありそうです。
人の心に寄り添う心理カウンセラーになる
10人に1人は心理的な課題を抱えている、と言われているのが現代の社会です。人の心に寄り添い、悩みを丁寧に聞き、支援をする仕事、それが心理カウンセラーです。カウンセラーで最も大切なスキルは「傾聴」クライアントのお話を徹底的に聴く、というのが基本的な技能です。
心理カウンセラーの代表的な資格は
公認心理師(国家資格)臨床心理士(民間資格)認定心理士(民間資格)産業カウンセラー(民間資格)等が代表的なものです。認定心理士以外は資格試験があります。
資格取得のための勉強、その後の自己研鑽、研修等、お金も時間もかかるのがカウンセラーですが、給与はそれほど高くはありません。最初は時給で2000円前後、年収は300万〜400万というところでしょうか。カウンセラーの活躍の場は病院の精神科、心療内科、学校、企業、裁判所、開業、など、選択肢は様々です。
自分はどんなところで働きたいか、どのように人の心に寄り添いたいかを明確にし、資格取得に取り組むのも一つの方法です。
心理カウンセラーになりたい! 人の心に寄り添う仕事がしたいと思う人は一度はカウンセラーを目指してみたい、って思うかもしれません。
でも、お金や時間をかける前に、本当に「心理カウンセラー」の仕事が自分に合っているかどうか、考えてみてください。人の心に寄り添う仕事は自分へのプレッシャーも若干多いと思います。「私はどうしてもカウンセラーになりたいのだろうか?プレッシャーも乗り越えられるだろうか」と。
人の働き方を支援するキャリアコンサルタント
コロナウイルス感染拡大で先の見えない社会がやってきました。時短勤務、在宅勤務、雇用調整など、働き方は大きく変化しています。
キャリアコンサルタントとは2016年4月に創設された比較的新しい国家資格です。個人の経験やスキルに応じて効果的に職業設計をサポートし、職業選択や能力開発に関わる「雇用・働き方」の専門家です。
キャリアコンサルタントはどんなところで仕事をしているのでしょうか?
ハローワークの相談員で求職者の相談・支援、大学のキャリアセンターでの就活相談、キャリア教育関連の講義等、企業の人事、教育関連分野、人材紹介・派遣会社、フリーランスの講師等々、雇用が不安定な現代だからこそ、注意深く見れば、キャリアコンサルタントが活躍する場所は至るところにあるようです。20代から50代まで各世代の悩み事のトップ3に、必ず「仕事や働き方・転職の悩み」が入っています。そんな働く人のサポートをするのが、キャリアコンサルタントです。
政府は10万人までキャリアコンサルタントを増やそうとしています(現在およそ5万人ほど)試験の合格率は50%〜55%の間ぐらい。2人に1人はきちんと対策を立て、勉強すれば合格する国家資格です。試験は学科試験と実技試験に分かれていますが、実技試験のロールプレイは実際にクライアント役にキャリアコンサルティングを行い、その後口頭試問となります。ロールプレイに関しては独学よりは既存の講座に入ったほうが対策が立てやすいかもしれません。
キャリアコンサルタントは50代60代の年齢が比較的高い人たちが大活躍する、歳をとっても働ける職種です。
最後に
どのようない仕事もどこかで「人の役に立つ役割」があると思います。あなたは「今、何をしてみたいですか」「あなたのアピールポイント、長所って何ですか」「具体的にプランはあるでしょうか」「どんな働き方をしたいですか」これらを明らかにすることにより、「人に寄り添う、役に立つ仕事」への道がどんどん身近になってくるはずです。
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