ブログ
短気は損気 ハラスメントで訴えられる!
『怒り』過ぎ、ハラスメントで通報される!

私たちの相談室には、「業務指導として、論理的に部下を指導した、でもハラスメントで通報されてしまった」「ちょっと厳し目に言ったら、ハラスメントで通報された!なぜかわからない」など、さまざまな現場での悩みが寄せられます。
『短気は損気』
短気は結果的に自分に不利で損な状況をもたらす、と言う意味の諺です。それでは、私たちが怒りっぽくなる(短気)時って、どんな時なのでしょうか?またはどんな人が怒りっぽいのでしょうか?
①完璧主義・真面目: 自分のルールに従わない、理想通りでないとイライラする!
②精神的余裕のなさ: 疲労やストレス、些細なことに過敏に反応!
③他人への期待: 「こうあるべき」という自分の理想を相手に押し付け、裏切られると怒る。
④自己肯定感の低さ: 自分に自信がなく、他人の言動を悪く解釈!
⑤コントロール欲求: 怒りや不機嫌をアピールして周囲を操ろうとする心理。
環境・状況的要因
①育った環境: 幼少期の家庭環境、例えば、怒りっぽい親に育てられた、子どもの時に暴力を受けた等、社会での不満・疎外感。②加齢: ホルモンバランスや脳機能の変化、体力の低下。③孤独感: 社会的孤立、感情の捌け口がない→怒りの爆発
身体的・病的な要因
①脳内物質: 幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの不足。②身体の不調: 痛み(腹痛、腰痛など)による不快感。③精神疾患
上記のようなことも考えられます。私自身のことを考えて補足するなら、お腹の空いている時、眠い時は少々怒りっぽくなります!
ある大学の教授は、自分を基準として、この人は上の人、この人は下の人と明確に分けて人に接しています。下の人に対しては、少々怒りっぽく、時に激しい口調で注意をします。
ある日、「あなたは馬鹿か、こんなこともできないのか」と、はげしく事務スタッフを怒鳴り続け、とうとう泣かせてしまいました。それは小さな部屋での出来事でしたので、その後、教授は複数の人からハラスメントで通報されました。本人は「私はハラスメントはしていない、ちょっとキツく注意したに過ぎない。注意されると言うことは、相手にも非があったのだ」と主張していましたが、多くの人が目撃していたこともあり、最終的には処分を受けることになりました。
ハラスメントと業務指導は明らかに異なります。例えば ①必要以上に時間が長い ②何度も執拗に同じことを繰り返す ③人格を否定するような「バカ、馬鹿野郎、死ね、死んだ方がまし、給料泥棒、給料返せ」などを言った場合等 ④指導の中に極端な要素があれば、ハラスメントになります。
准教授の言葉を見ると「あなたは馬鹿か③」「怒鳴り続け②④」のあたりで、ハラスメントにひっかかります。
ここで、④の「極端な要素」について考えてみましょう。とても抽象的ですよね。
『〜過ぎる』とは?
「食べ過ぎる、飲み過ぎる、タバコを吸い過ぎる、ゲームをし過ぎる、言い過ぎる、起こり過ぎる」
この「過ぎる」と言う言葉をよく観察してみると、どうも自分ではコントロールが効かない状況になっていることが多いように思います。コントロールできないくらい怒ってしまう、コントロールできないくらい飲み過ぎてしまう、どれも危なっかしい感じがします。
〜過ぎる状況では、人はハラスメントを引き起こしてしまう恐れがあり、自分でコントロールができない状況には、注意を払わなくてはいけない、と思います。
なぜ教授が、事務スタッフを泣かせてしまうぐらい「怒り過ぎて」しまったのか、それはよくわかりませんが、自分自身をコントロールできない状況になっていたことには間違いがないと思います。