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だって人間だもの〜ハラスメントと音楽・ハラスメントと宗教
ハラスメントと音楽
音楽は私たちの人生にとってなくてはならないものです。絶望の時、歓喜の時、ぽぉっとしている時、いつでも音楽は共にいてくれます。
そんな素晴らしい音楽を奏でる音楽家の世界に、悲しいかな、「ハラスメント」があります。クラシック界の巨匠といわれる指揮者たちですらその対象になります。バレンボイムなどのパワハラ報道はまだ記憶に新しいところです。
日本を代表とする楽団のかつての指揮者も例外ではないようです。楽団のレベルを上げるためには厳しい指導は当然なのだと考えていたのでしょう。しかし多数の楽団員が辞め、精神疾患を発症する者もあらわれた。楽団の技術は上がったかもしれませんが、そこには人を感動させる音楽性はもはや失われていた、と語る楽団員。
人間のいるところにはハラスメントがいつでも起こり得るということでしょう。
(副代表 松本利勝)
ハラスメントと宗教
宗教の世界のハラスメントは、私たちにとって想像がなかなかつきません。
人はどうしようもなくなった時に、自分の思う神に縋り、癒しを得ます。つまり救われるのです。生活苦、人間関係、失恋、家族関係等、わたしたちを取り巻く問題はいっぱいです。だからある人たちにとっては宗教はとても大切でかけがえのないものです。
そんな安心できる場にハラスメントが起こるのでしょうか。
しかし、人が集まって活動する宗教の世界。こちらも上下の関係を中心とした階層型の構造になりがちです。いえ、私たちは神のもとに平等です、という方がいらっしゃるかもしれません。確かに、そのような宗教団体もあるでしょう。
「まさか、あの宗教の指導者が・・・」と思うようなセクハラ、パワハラのニュースも、報道されています。「宗教上の指導」が実際はパワハラ、セクハラと認定される場合もあるのです。
「私の信じる宗教はハラスメントはない」と言い切ってしまう人がいますが、神ではなく、そこに集まる人たちはどうなのか、というところに焦点を当て、ハラスメントを考えなくてはならないと思います。
(代表 吉本惠子)