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こんな時代だからこそ、人の役に立ちたい〜そんな仕事(2)

 

コロナ禍のこんな時代だからこそ、人の役に立ちたい!

人に寄り添う仕事

 

4回目の緊急事態宣言が発令されました。日に日に増えていくコロナウイルス感染者。飲食業、旅行業を中心に仕事を失った人もたくさんいます。先の見えにくい昨今ですが、一方で、「人の役に立ちたい」「社会貢献してみたい」という人も増えています。そんな志ある方々のために、今回はボランティアも含めて、「人の役に立つ仕事や資格」をご紹介したいと思います。

 

人の話を聴ける人はいませんか? 

「傾聴」

人のお話を否定せずに受け止め、聴く能力。注意深くすれば、できるような気がしますが、意外にも難しいスキルのひとつです。「傾聴力」に資格はありませんが、どの職場でも「話が聴ける」人を求めているような気がします。

こんな時代、たくさんの人が自分の心のうちを聴いてほしい、と願っています。

 

たとえば、小学生のお悩み第1位は何だと思いますか? 

何と第1位は「なぜ、勉強しなくてはいけないのか」! ストレートで、深い悩みですね。この一言の背景には、例えば「もっと遊びたいのに、何でこんなに宿題が多いのか」「他にやりたいことがあるのに、、、」「勉強なんてやったって意味がない」など、いろいろな要因が隠れていると思いますが、、小学生の話は尽きることがありません。ちょっと引っ込み思案で、話したくても話のきっかけがうまくつかめない子もいるでしょう。そんなとき小学生の心のうちを引き出しながら、話を聴くことができたら!

悩み多き小学生のお役に立てることができるかもしれません。

 

中学生のお悩みの第1位は、ちょっと深刻です。「いじめに遭った」これが第1位です。大きな社会問題にもなっていますよね。先生にも親にも話せない、そんな時、相手の話を否定せずに聴いてあげられたら、どうでしょうか?ただただ寄り添って話を聴く、大切な活動です。

 

高校生から50代までのお悩みは、ほぼほぼ第1位が同じです。さて、一体何が心配なのでしょうか。それは「やりたいことがみつからない、どう働いていけばよいかわからない、仕事、転職、起業」という仕事や働き方の問題です。この問題は家族や生活に直結することがあります。ですから、様々な他の問題への波及が考えられます。

 

高齢者の方々の悩みはいったい何でしょうか? *厚生労働省の統計によると、65歳以上の女性は5、6人に1人が一人暮らし、男性は12、3人に1人が一人暮らしとなっています。「さびしい」「誰かと話したい」「生きがいを求めている」等、様々ですが、一人暮らしになると、社会の活動からも少し距離を置いてしまい、人との接触が少なくなる人もいます。

 

「話を聴いてもらうと、人は、、、」

 

 

誰かに話を「否定されずに」聴いてもらえると、私の場合は、自分で考えていることを整理しやすくなります。話しながら自分で自分の思いを確認することができるのです。

多くの人が話を聴いてもらえると、ちょっと心が晴れます。もしかすると「もう少し他のやり方で考えてみよう」とか「やり直してみよう」などと道が開けるように感じる人もいるかもしれません。すべての人の悩みが「傾聴すれば」解消される、なんてことは断言できませんが、「傾聴」は人の心を癒し、ほぐし、温かくする、効果的な薬のようなものだと言えます。

 

「傾聴」はカウンセラーの資格がないとダメ?

そんなことはありません。もちろんカウンセラーの勉強をすれば、「傾聴」は必須のスキルですが、誰もが1、2年というまとまった時間と安くはない金額を払って「カウンセラー」になれるわけではありません。カウンセラーのコースを履修しなくても、もともと人の話を聴くのが得意という人もけっこういます。天性の能力を備えた人が私の周りにもちらほらといらっしゃいます。もしかしたら、「人の役に立ちたい」と思っている方の中にも「傾聴力」のある人がいらっしゃるのではないでしょうか。

「傾聴」もカウンセリングもなにもわからない、経験したことがない、という人も傾聴トレーニングをすることで、「人の話を否定しないで、寄り添いながら聴く」ことができるようになります。

 

「傾聴ボランティア」

「傾聴ボランティア」を知っていますか?2011年の東日本大震災後は、被災者のお話を聴く「傾聴ボランティア」がクローズアップされました。辛い経験をされた方の心に寄り添い、思いを聴く、地道な活動ですが、多くの被災者が「傾聴ボランティア」に話を聞いてもらい、「心が少しだけ軽くなった」という感想を持ったそうです。

子育て中のお母さんたち、自殺防止の現場、不登校の子どもたち、高齢者が集うデイサービス、介護施設でもこの「傾聴ボランティア」は活躍しています。

「人の役に立ちたい」そんな時に考えてみたいボランティアのひとつ、それが「傾聴ボランティア」です。

 

 

人の働き方を支援するキャリアコンサルタント

コロナウイルス感染拡大で少し先の見えにくい社会がやってきました。時短勤務、在宅勤務、雇用調整など、働き方は大きく変化しています。

キャリアコンサルタントと2016年4月に創設された比較的新しい国家資格です。個人の経験やスキルに応じて効果的に職業設計をサポートし、職業選択や能力開発に関わる「雇用・働き方」の専門家です。

こんな時代だからこそ、「人の役に立つ仕事」の一つとしてキャリアコンサルタントが注目されています。                    

キャリアコンサルタントはどんなところで仕事をしているのでしょうか?

ハローワークの相談員で求職者の相談・支援、大学のキャリアセンターでの就活相談、キャリア教育関連の講義等、企業の人事、教育関連分野、人材紹介・派遣会社、フリーランスの講師等々、雇用が不安定な現代だからこそ、注意深く見れば、キャリアコンサルタントが活躍する場所は至るところにあるようです。20代から50代まで各世代の悩み事のトップ3に、必ず「仕事や働き方・転職の悩み」が入っています。そんな働く人のサポートをするのが、キャリアコンサルタントです。

政府は10万人までキャリアコンサルタントを増やそうとしています(現在およそ5万人ほど)試験の合格率は50%〜55%の間ぐらい。2人に1人はきちんと対策を立て、勉強すれば合格する国家資格です。試験は学科試験と実技試験に分かれていますが、実技試験のロールプレイは実際にクライアント役にキャリアコンサルティングを行い、その後口頭試問となります。ロールプレイに関しては独学よりは既存の講座に入ったほうが対策が立てやすいかもしれません。

キャリアコンサルタントは50代60代の年齢が比較的高い人たちが大活躍する、歳をとっても働ける職種です。

 

今回は「人の役に立ちたい」そんな仕事、ということで「傾聴ボランティア」と「キャリアコンサルタント」を取り上げてみました。

 

 

キャスト(株式会社キャリア・ストラテジー)のキャリアコンサルタント試験対策講座のお知らせ

 

お問い合わせ・申し込み 株式会社キャリア・ストラテジー 03-6676-3926   担当:松本・仙波

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